子どものお祝いで、知らずに意外と見逃してしまう「お七夜」。お七夜とは、どんなお祝い事なのでしょうか。
お七夜とは赤ちゃんの「健やかな(すこやかな)」成長を願うお祝いです。昔は新生児の死亡率が高かったため、生後7日ほど経ったら「ひと安心」という意味で、生後7日目に名前を付けて、親戚や仲人などを呼んで盛大にお祝いしていました。
現代では生まれた日から数えて7日目の夜に、命名書を飾り、お祝い膳を囲んで、赤ちゃんの祖父母やおじ、おばなどの身内でごく内輪で祝うのが一般的です。
なお、「赤飯に尾頭つきの魚」が正式なお祝い膳となります。ただ今は、母親と赤ちゃんの退院祝いも兼ねて行うことが多くなってきており、ママに負担がかからないよう、お寿司などを頼むなど簡略化されてきています。
ポイント1 |
【命名書は三方にのせるのが正式】
命名書は儀式的な台、いわゆる三方にのせて、神棚や床の間などに飾るのが正式な形です。ただ、神棚がない家庭が多い現在では、略式の命名書を鴨居やベビーベットの上に貼って飾ることも多くなってきました。
飾っていた命名書は1か月ほどしたら、へその緒とともに保管しておくといいでしょう。
ポイント2 |
【正式な命名書の書き方】
奉書紙(ほうしょがみ)に墨で書くのが正式な命名書となります。奉書紙とは、楮(コウゾ)を原料とした、和紙の中でも長い歴史を持つ格式ある高級和紙です。書いた後は三つ折りにたたみ、表側中央に「命名」と書きます。
正式な命名書の書き方は下記の図の通りです。
正式な命名書
また、最近では略式の命名書の方が多く使用されています。半紙に墨で下記のように書きます。
略式の命名書
また、ベビー用品・育児雑貨専門店のHACHIWARE(はちわれ)でも、刺繍の略式の命名書を取り扱っています。赤ちゃんのお名前だけでなく、お好きな刺繍デザインが入れられるので、オーダーメイドみたいにオリジナルの命名書を作ることができます。ぜひご利用ください。